レンテン族の村にて。


ルアンナムターの町の比較的近く(といっても30kMほど離れてはいるが)にあるナムリー村。ここはレンテン族の村だ。タイ・ラオスでめっきりと少なくなってしまった民族衣装を日常的に着ている村だ。ここは比較的裕福な村だがそれでも民族衣装や織物などレンテン族の文化風習をかたくなに守り続けている。いいことだ。




















































































































 この村の子供たちはかわいらしい。もちろんどの村も子供はかわいいのだが、この村は刺繍や織物を海外に送っているために現金収入があるとのことだった。現金収入が多少でもある村の子供たちはなぜかちょっとおっとりした感じの子供が多い。
 「貨幣経済が村の文化を壊す。」と主張する人が日本にはたくさんいる。いまだにいる。原始共産制のノスタルジーなら自分の身の回りでやってろと思う。貨幣は現代社会で種々のサービスを受ける時にどっちにしても必要となるものだ。それはともかく、この村は豊かなのだと思う。お金に振り回されずに、今の暮らしを守りつつしかも決して自分たちは貧しいと思っていないのだから。こういう桃源郷は最近ほんとうに少なくなってしまった。