ムアンシンは本当に何も無いが

ムアンシンの町に何かを求めてゆくとがっかりするかもしれない。けど、この何も無いことがいいのかなとも思える。僕らはここに住んでいる人々にとって闖入者ではあるけれどバックパッカーがもともとそこそこ訪れる町なので、そんなに特に目立つわけでもないと思う。
そんなことを少しだけ意識しながら、それでも昼間からビアラオ(ラオスのビール)を飲んで、ラオス式の干し肉でもかじりながらぼーっとしているとなんだか、
「ああ、しあわせだな」なんていう気持ちがじわじわとこみ上げてくる。